“You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.”
— Steve Jobs

The contrast between the growth and future of children and the maturity of adults surrounding them.
雨季が過ぎて、本格的な夏が近づく。この時期、庭の草木は一年のうちで圧倒的な成長を見せ、東京の狭い庭にも関わらず、まるで手に負えなくなる。そんな季節のちょっとした変化のように、自分の身の回りの環境も絶えず変化している。変化のすべてを追い続けられなくなったり、それを受けいれることの意味も見いだせなくなることもあるが、成熟すればやがて、変化しないことがあたらしい価値だと考えるようにもなる。変化することへの付き合い方も成長によってまた、変化するのだ。その一方で、自分が誰かに与えることのできる変化もある。そのひとつの対象が「こども」たちである。

The conviction that useless things can create rich and diverse talents and intellects.
現在の大人が、結局どこかの段階までこどもだったことはまぎれもない事実だ。大人とこどもの境界線はどこだったのかはさておき、大人になるにつれて、本来は備わっていた感受性や創造性をまるで失ってしまう。僕自身MilKに携わるまで、そんなことは意識しないまま生きてきた気がする。そうする(そうなる)ことが大人になることなんだろう、とさえ思っていたからだ。でも今思えば、それはぜんぜん間違いだったということに気付く。大人になって、社会意識が芽生えたあとでも、伸びやかに自己表現することは悪くないし、社会性と創造性はひとりの人間のなかで必ずしも反比例しない。むしろこの停滞感すら感じる世の中に、いまでも影響を与え、一石を投じるのは、創造性を兼ね備えた類まれな大人である。